物質科学と精神科学

2021年1月1日

物質科学と精神科学
 それでは光透波を学んでいる人たちから、これからの時代を導く哲理と信じられている光透波理論とは如何なるものなのでしょうか?
 周知のように現代の人類文明は原水爆ミサイルの開発や、地球環境の破壊、人口の爆発的な増大、食糧危機、各地で沸き起きている戦争や紛争やテロに象徴されるように、さまざまな矛盾と綻びの現象を生み出しています。しかもその解決策を未だ何一つ打ち出すことが出来ずに迷走し続け、一路破滅の道へと暴走していると言っても過言ではないようです。
 この現代の偏物質文明の様々な歪を正すには、物質科学に対応する精神科学の台頭が必要であり、物・心両文明が調和する道しかあり得ないと思考します。

 では、物質科学に対する精神科学とはどのようなものでしょうか?インターネットの検索ページ「ウキペディア」を要約し引用すると「一時期、物理学や化学等の自然科学に対置される歴史学、言語学、経済学、社会学、心理学、宗教学などを総称して精神科学と造語されたが、その後に心理学との位置づけをめぐって、それらは文化科学という名称に替わっていった・・・」という。「物質科学」は誰でも明確に認識できるのですが、「精神科学」という表現は曖昧ですので、筆者なりに下記のように纏めてみたのでご参考にして頂きたい。

物質科学精神科学
西洋文明の特長東洋文明の特長
分析的・細分化包容的・総合的
有形の物質面を対象無形の精神面を対象
自然に対抗する文化自然と調和する文化
物質のエネルギー精神のエネルギー
代表たる国はイギリス代表たる国は日本
アルファベットの力日本語の力

 物質科学と精神科学の違いを手っ取り早く理解していただくために医学を引き合いに考察してみましょう。
 西洋医学は人間の身体を物質的に捉え外科・内科・脳神経化・呼吸器科・ETCと専門化・細分化してゆく医学です。東洋医学は肉体だけでなく精神的に捉え生命力・精神力・気・神経やリンパの流れ・経絡というように、人間の心身を総合的に捉えてゆく医学です。
 このように西洋で生まれた物質文化は専門・細分化し末端へ末端へと極めようとする特長があり、東洋で生まれた精神文化は総合的で元へ元へと遡る特長があると言えるようです。東洋と西洋は対照的に本質的に異なった文化的・思考的な特性が現れてくるようです。 

求められる東西両文明の特長の統合
 この両文化の長所を伸ばし合い短所を補い合いお互いに補完し合ってこそ、物心調和の理想的な文化・文明の出現が可能になるのではないでしょうか?
 ところが、5~600年前ごろから20世紀末までの時代は西洋諸国が主導権を握って世界を動かしていた時代でした。実験実証、再現性のある華やかな物質科学をベースにした西洋文明の思想や価値観は世界を席捲し、人類は唯物的な偏物質科学文明の虜になり暴走するようになって、物心の不調和を拡大し今日の度し難い時代に陥っていると言えるようです。
                                 つづく

●第99回 光透波セミナーのお知らせ
 ●日  時  6月24日(日) PM1:30~4:45      
 ●場  所  神明いきいきプラザ 集会室 A(4F)
 東京都港区浜松町1-6-7
        JR浜松町(北口)徒歩4分
         都営地下鉄大門(B1出口)徒歩4分
 ●演  題  「危機と混迷の時代の曙光=光透波」 
 ●講  師  宿 谷 直 晃 
 ●参 加 費   初回の方は3,000円 2回目以後の方は1,000円

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